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Alissa Wilczynski 著
クイック ガイド
設計ファイルの共有は、光学製品の設計ワークフローに欠かせない機能です。この記事では、OpticStudio ファイルを共有する際に、必要な情報を漏れなく適切にパッケージ化して、確実に移管できるようにするための推奨手順を紹介します。Zemax アーカイブ ファイルやプロジェクト ディレクトリ構造 (OpticStudio 21.3 で提供) の使用手順も説明します。
OpticStudio の設計を共有するには、以下の手順を実行します。詳細な情報は、この後のセクションで説明します。
- [ファイル] (File) → [名前を付けて保存] (Save As): フォルダを新規作成して、OpticStudio のレンズ ファイルをその場所に保存します。
- [ファイル] (File) → [プロジェクト ディレクトリへの変換] (Convert to Project Directory): 材料カタログなど、プロジェクト固有の支援ファイルを作成し、バンドル化します。
- [ファイル] (File) → [アーカイブを作製] (Create Archive): Zemax のフォルダ構造またはプロジェクト ディレクトリのいずれであれ、そこに含まれる必要なファイルをすべてまとめる、ZIP 作成に似た操作です。.ZAR ファイルが作成されます。
- .ZAR ファイルを目的とする送付先に送ります。
- 送付先のコンピュータで [ファイル] (File) → [アーカイブの読み込み] (Load Archive) を選択します。送付元のコンピュータに保存されていたものと完全に同一の光学設計が開きます。
レンズ ファイルの保存
新しいモデルを作成し、それをはじめて保存する場合は、[ファイル] (File) → [名前を付けて保存] (Save As) を選択します。すべてのプロジェクト データを保存する場所に新規フォルダを作成します。ファイル名を指定して [保存] (Save) をクリックします。デフォルトのオプションでは、安全なバイナリ フォーマット (.ZOS) でファイルが保存されます。必要に応じて、旧式のテキスト フォーマット (.ZMX) でファイルを保存するオプションもありますが、これを選択すると、.ZMX が古いファイル フォーマットであることから警告メッセージが表示されます。

以上の手順により .ZOS (または .ZMX) および .ZDA ファイルが、指定した名前で新規フォルダ内に作成されます。.ZOS (.ZMX) ファイルにはレンズのデータ一覧が含まれ、.ZDA ファイルには表示の設定、開いているウィンドウ、レンズ ファイル内の設定が含まれます。詳細は、「What are the .ZDA and .CFG Files?」をご覧ください。

プロジェクト ディレクトリによる支援ファイルの体系化
OpticStudio でモデル化される光学系は、レンズ ファイルやセッション ファイルの他にも多くの支援ファイルを使用します。これらのファイル タイプ、拡張子、使用方法の全リストは、ナレッジベース記事「Zemax file extensions」をご覧ください。
OpticStudio 21.3 以降では、プロジェクト ディレクトリのシステムを使用してファイルを体系化することをお勧めします。プロジェクト ディレクトリを使用すると重要な支援ファイルをバンドル化できるため、それらをプロジェクト単位で簡単に利用、操作できます。プロジェクト ディレクトリの詳細については、ナレッジベース記事「Using project directories to organize OpticStudio files」をご覧ください。
プロジェクト ディレクトリを作成するには、[ファイル] (File) → [プロジェクト ディレクトリへの変換] (Convert to Project Directory) を選択します。

これによって、モデルで使用する支援ファイル タイプのための新しいフォルダが作成されます。サポートされている支援ファイルのタイプ一覧は OpticStudio のヘルプ ファイルをご覧ください。

アーカイブ (.ZAR) ファイルによるファイルのパッケージ化
光学系で使用しているファイルの一部がプロジェクト ディレクトリに保存されていない場合もあります。このため、他のユーザーと共有するために、プロジェクト ディレクトリのフォルダを ZIP 化することは推奨できません。その代わりに、[ファイル] (File) → [アーカイブを作製] (Create Archive) をクリックして、Zemax アーカイブ ファイル (.ZAR) を作成してください。アーカイブ ファイルには、設計に必要なファイルが、Zemax フォルダ構造またはプロジェクト ディレクトリ内など、それらの保存場所に関係なくすべてパッケージ化されます。

アーカイブ ファイルをプロジェクト ディレクトリ内に保存し、この光学系のファイルをすべてまとめておくことができます。あるいは、プロジェクト ディレクトリに限らず、任意の場所に保存することも可能です。少数の例外 (下記参照) を除き、アーカイブ ファイルには光学系に関連するすべてのファイルが含まれているので、適切に機能させるために、他の何らかのファイルと同じ場所に配置しなければならないという制約がないからです。

アーカイブ ファイルには、以下のファイルは含まれません。
-
Zemax プログラミング言語のマクロ (.ZPL)
- ZPL ソルブまたは ZPLM 評価関数オペランドで使用されるマクロはアーカイブに含まれます。
- 公差スクリプト (.TSC)
- 公差ファイル (.TOL)
- 評価関数 (.MF)
- グリッド サグ/グリッド位相データ ファイル (.DAT)
アーカイブ ファイルを開く
Zemax アーカイブ ファイルを開くには、OpticStudio 内で [ファイル] (File) → [アーカイブの読み込み] (Load Archive) をクリックします。.ZAR ファイルは読み出し可能な場所であれば、どこにあっても構いません。保存場所は重要ではありません。
新しいプロジェクト ディレクトリを作成する場合は、[Zemax アーカイブ ファイル (ZAR) を開く] (Restore from Zemax Archive (ZAR) File) ウィンドウにある [復元先フォルダ] (To Folder) の設定の [参照] (Browse) を選択します。続いて表示されるウィンドウで、プロジェクト ディレクトリを置く新規フォルダを作成し、[OK] (OK) をクリックします。

これによって、読み込み時にアーカイブ内のファイルが新しいフォルダの場所にコピーされた後、光学系が OpticStudio で開かれます。その光学系は、元の光学系と同じプロジェクト ディレクトリ設定を保ちます。プロジェクト ディレクトリの詳細については、ナレッジベース記事「プロジェクト ディレクトリを使用した OpticStudio ファイルの編成」をご覧ください。

エラー メッセージ
アーカイブ ファイルの読み込み中に、次のようなメッセージが表示される場合があります。
この ZAR ファイルは、現在実行中の OpticStudio/OpticsViewer より新しいバージョンで作成されたため復元することができません。

このメッセージが表示された場合、アーカイブ ファイルにバイナリ ZOS ファイルが含まれ、かつ実行中の OpticStudio のバージョンが OpticStudio 21.3 よりも前のバージョンであると考えられます。バイナリ ZOS ファイルは OpticStudio の以前のバージョンとは互換性がありません。この問題は、次の方法で解決できます。
- OpticStudio 21.3 より後のバージョンの OpticStudio をダウンロードしてインストールします。
- 新しいバージョンをインストールできない場合は、ファイルの共有元のユーザーに、ファイルを ZMX 形式で保存するように依頼します。